下町ハンコ職人の約束
昔ながらの下町ハンコ職人
下町・浅草界わいはそれと知られた職人の街。遠く江戸の世から脈々と受け継がれた匠の技が、町のあちこちに今も息づいています。
それはハンコ職人とて同じこと。
三文判(認印)押印不要~脱ハンコと社会の流れが大きく変わりつつある今日、全国的にはハンコ職人の数も減りつつあります。
それでもここ浅草周辺には、ひたむきに腕を磨き続ける、昔ながらのハンコ職人たちの姿があります。
彼らが彫るハンコは、いずれ劣らぬ個性あふれる魅力に溢れています。
「私たち独自の書体・作風を、じっくり見比べていたただける場を作りたい」
そんな職人たちの熱い想いがこのたび「浅草ハンコ名人会」となって結実しました。
四人は口を揃えてこう言います。
「お客様にはお気に召した職人・作風を選んでご注文いただきたい。そうすることで、私たちも互いにますます切磋琢磨することができる」
これぞ下町・浅草、ハンコ職人の心意気。
職人たちのハンコ三か条
実印、銀行印は人生を左右する大事な局面で用いられます。そこでは、新たな局面を切り拓くその背中を力強く押すような
「捺すたびに元気と勇気が湧いてくるハンコ」
が求められます。
そこで「浅草ハンコ名人会」としては、次の「ハンコ三か条」をお約束いたします。
■その1:力強い文字を彫刻
上の4点はどれも「澁澤榮一」と彫られています。
いずれ劣らぬ個性的な作風に、ついつい目移りしてしまいますが、どの作品にも共通しているのは、その「力強さ」。
とはいえ、ただ単に「文字が太いだけ」の、どこにでもあるようなハンコとは決定的に異なります。
「吉印体」(左上/小林 正二作)は、昭和の名職人と謳われた先代の作風を復活させた書体。 三木武夫・福田赳夫・大平正芳の歴代総理大臣が愛用した私印と同じ、格調高い味わいに満ちています。
「翔印体」(右上/伊藤 睦子作)は対照的に、女性らしい、穏やかな表情を持つ柔和な線が特徴的。 文字が円枠から飛び立ちそうな勢いで舞い踊るデザインは、捺す者だけでなく、見る者の心をも弾ませます。
「金印体」(左下/牧野 敬宏作)は、文字通り国宝「漢委奴国王」金印を彷彿とさせる書体。 精緻な直線が重厚感と安定感を生み出しつつ、強烈無比なオーラと存在感を放っています。
「力印体」 (右下/福島 恵一作)は、お祭り好きの彼らしいパワー溢れる書体。 どっしりと地に足を付け、神輿を高々と差し上げるかのような末広がりのエネルギッシュな文字が印象的です。
それぞれ作風は違えども、いずれ劣らぬ個性的で力強い文字がしっかりと彫られています。
それは少し大げさに言えば、まるで文字に生命が宿っているかのようです。
※実店舗では通常のハンコ用書体・サイズによるご注文も承ります。
■その2:木製素材を使用
「浅草ハンコ名人会」の名のもとに用いられる素材は、昔から櫛(くし)などに用いられてきた国内産の硬質木材「薩摩本柘(さつもまほんつげ)」をはじめ、楓(かえで)や樺(かば)の圧縮強化木など、大地の恵みを受けて育った6種類の木製素材です。
木製素材はいずれも手になじみ、朱肉吸着性に優れるだけでなく、「大地の息吹・木の温もり」もほのかに感じることができます。
※実店舗では通常のハンコ用素材・ケースのご注文も承ります。
■その3:パワースポットで祈願
下町・浅草界隈には、古来より霊験あらたかな有名パワースポットが多くあります。
小林 正二は今戸神社、伊藤 睦子は浅草 鷲(おおとり)神社、牧野 敬宏は鳥越神社、そして福島 恵一は下谷神社、それぞれ知る人ぞ知るパワースポットの近くに店舗を兼ねた工房を構えています。
そこで彼らは彫り上がったハンコを手にそれぞれ近くの神社に参拝し、持ち主となるお客様の末永いご健康とご多幸を心より祈願いたします。
また、神社にて授与されたお守りは、そのままお客様にお渡しいたします。
人生の背中を押すハンコ
四人の職人がそれぞれ精魂傾けて彫り上げるハンコは、その後長い年月にわたり、持ち主の方と苦楽を共にする、いわば人生の伴走者です。
「捺すたびに元気と勇気が湧いてくるハンコ」
「新たな気持ちでがんばろうと思えるハンコ」
そんなパワーあふれるハンコが、お客様の人生に幸運と活力をもたらすことを願いつつ、四人の職人たちは今日も真摯にハンコと向き合い続けています。
ご本人様用はもちろん、大切なお子様方、お孫様方への一生の思い出に残るプレゼントとして、「浅草ハンコ名人会」の実印・銀行印を、ぜひともご検討いただけますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げます。