金印体®

国宝「金印」の字体を再現

日本で最も有名なハンコ

国宝 金印「漢委奴国王」

国宝 金印「漢委奴国王」は、日本人の成人であればほぼ誰でも知っている、日本でいちばん有名なハンコと言えましょう。

江戸時代(天明年間/推定1784年ごろ)、現在の福岡県・志賀島で農作業に偶然発見された約2センチ四方の純金のハンコ。

その印文(彫刻されてある文字)から、漢の国王が当時わが国(倭)の九州地方に存在したと伝えられる「奴国」国王に贈られたものと考えられています。

実際、中国の歴史書「後漢書」には、建武中元二年(57)に、漢の光武帝が倭奴国王に「印綬」を与えたと書かれています。

名もなき職人による名作

国宝 金印「漢委奴国王」

2千年前の名もなき職人が、漢と倭の架け橋となるようにと精魂を傾けて彫刻した、歴史的にたいへん大きな意味を持つこの金印。

どっしりと重厚でありながらもどこか気品に溢れ、ほのかな温かみすら感じられる、実に素晴らしく味わい深い作品です。

国宝 金印の字体を現代に再現

ハンコ職人・牧野敬宏が愛用する道具たち

この国宝 金印に彫られた字体に魅入られ、その再現に取り組んだ日本のハンコ職人がいます。

東京・浅草近くに店を構えて90年以上、創業1932年(昭和7年)の老舗はんこ屋「佐野印房」の三代目店主・牧野敬宏がその人。

下町浅草の印鑑はんこ職人・牧野敬宏

「日本人が漢字を文字として理解し始めたのは早くて紀元3世紀ごろの邪馬台国の時代、といわれています。

その100年以上も前に古代中国からもたらされた国宝 金印に彫られた圧倒的に見事な漢字は、たとえ判読できなかったとしても、当時の日本人に強いインパクトを与えたであろうことは想像に難くありません。

言ってみれば国宝 金印は日本人にとっての漢字のルーツともいうべき存在であり、また私たち印鑑彫刻を生業(なりわい)とする職人にとっても、ハンコの原点といっても過言ではないでしょう。

はるか遠い2千年前の漢の時代に、この名もなき職人はどんな思いでこのハンコを彫ったのか、それを想像するだけで背筋がピンと伸び、身の引き締まる思いです。

私自身、高校を卒業後、祖父に弟子入りする形でハンコ職人としての道を歩み始めたのですが、祖父に最初に見せられたのがこの国宝 金印のレプリカでした。

そのとき祖父に

『これが日本におけるハンコの夜明けとも言える歴史的なハンコだ、いつかはこんな素晴らしいハンコを彫れるような職人になってくれ』

そう言われて思わず『はい、がんばります!』と返事したことを、今でも鮮明に覚えています。

早いものであれから30年が経ちました。
その間、私なりにハンコ職人としての経験と研さんを積んできたつもりです。

残念ながら祖父はもうこの世におりませんが、そろそろ約束を果たすときが来たか、そう決心しました」

金印の字体再現への道のり

「金印体®」彫刻中の手元アップ写真

こうして牧野敬宏の「国宝 金印の字体再現」への挑戦は始まりました。

ところが、一見シンプルに見えるその字体も、模刻(国宝 金印を手本として似せて彫る作業)を繰り返すほど、新たな難しさが次々に立ちはだかります。

「今日私たちが彫るハンコは、太い曲線が印面全体を覆い尽くすようにクネクネと曲がるが字体がほとんどです。

これまで、そのような曲線の字体を多く彫ってきたので、国宝 金印の直線的な字体はかえって難しい。

しかも単なる直線ではなく、微妙に中央部が膨らんでいたり、横線のいくつかは微妙に下向きに湾曲しています。

さらには、文字の起点と終点が、まるでギリシア神殿の柱のように八の字に広がって文字に安定感を与えています。

このような国宝 金印の字体の大きな特色である字体を体得するのはたいへんでしたが、何度となく試行錯誤を続けた結果、ようやく納得できる再現が可能になりました」

彫刻様式の違い

「金印体®」彫刻中の牧野敬宏

しかしながら、太古の昔の国宝 金印と、こんにち牧野敬宏が手がける再現字体 金印体® には大きな違いがあります。

国宝 金印は文字を彫り込む「白文(または陰刻)」であるのに対し、牧野敬宏の 金印体® は、通常のハンコと同じく、余白部分を切削して文字を残す「朱文(または陽刻)」であるという点です。

「国宝 金印のように文字を彫り込む様式は、恐らく当時のハンコが朱肉をつけて紙に捺印するのではなく、今日でいえば封蝋(ふうろう)のように、機密を守る封泥に捺印していたからだと考えられます。

封泥に捺印されると彫り込んだ文字線の中に泥が入り込むので、字が盛り上がった形の封泥ができあがるのです。

しかし今日の日本では、文字が白く写る白文のハンコは篆刻などの趣味や芸術にこそ使われますが、実印・銀行印・認印といった実用印にはほとんど用いられません。

実際、自治体によっては白文で彫られたハンコは印鑑登録できない可能性もあります」

以上のことから、今回の 金印体® はすべて、朱肉をつけたとき文字が朱色に浮き出る通常の「朱文」にて彫刻いたします。

国宝 金印の字体を再現「金印体®」字体見本

パワースポットで祈願

地元の有名なパワースポット「鳥越神社」に参詣する牧野敬宏

こうして完成した 金印体® のハンコを手に作者・牧野敬宏は地元の有名なパワースポット・鳥越神社に参拝、お客様の幾久しいご健康とご多幸を衷心より祈願します。

そして、その証として授与されたお守りをそのままお客様にお渡しいたします。

■2000年前、古代のロマンが感じられる
■他にはない、重厚で力強く格調高い字体
■その名もたいへん縁起の良い 金印体®

大切な実印・銀行印に、自信を持ってお勧めいたします。

金印体® 印鑑・ハンコのご注文は


直接ご来店:
「㈲佐野印房」(東京・御徒町)へ。

ご遠方の方は:
通販サイト「浅草ハンコ名人会」へ。


いずれの場合もご注文後約1週間ほどで手書きの「印稿」(ハンコ彫刻のための下書き)をご覧に入れ、それをご承認いただいてから約1週間で彫り上げます。

■お問い合わせはこちらまで、どうぞお気軽にお寄せください。